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【ゴーン・ショックで再注目】外資系企業の実態とガバナンス

30代。仕事と恋愛に邁進中の中堅ライター

日本経済を震撼させたショッキングな逮捕劇から1週間。未だニュースのヘッドラインは、ゴーン氏逮捕一色です。処で、この事件により日産が実は外資系企業だったと知り驚いた読者の方も多いはず。そこで、今回は「外資系企業の実態とガバナンス」と題し、その活動について考えて見たいと思います。

外資系企業の実態

外資系企業とは

経済産業省の定義

  1. 外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している企業
  2. 外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している持株会社が出資する企業であって、外国投資家の直接及び間接出資比率の合計が3分の1超となる企業

国際通貨基金(IMF)や経済協力機構(OECD)の基準

  • 外国資本が単独で10%以上出資している企業とされ、各国政府の調査統計などもこれに倣っている様です。

上記の通り、関係監督機関の見解はマチマチですが、一般的には経営における外国資本の影響力の大小で、外資系企業と分類している様です。2016年の統計では、外資系と分類される企業が日本国内に約3200社あると言われています。

外資系企業の分類


次に一般的に外資系企業と呼ばれる会社を、その特徴から3つに分類してみます。

1.    純外資会社

外国法人又は外国人が資本金の全額を出資して、日本国内に設立した企業。
ネスレジャパンアメリカンエクスプレスなど多くの外資系企業が該当します。

2.    合弁会社

日本企業又は日本法人が外国法人又は外国人と共同出資で日本に設立した企業。JV(ジョイントベンチャー)の発展系ですね。
富士ゼロックスニベア花王などがこれに該当します。

3.    外資導入会社

外国法人又は外国人によって株式か持分を取得された既設の日本企業。
日産の場合はこれに該当します。

外資系企業のガバナンススタイル


嘗て、外資系企業に勤務していた筆者の経験に即して外資系企業のガバナンス・スタイルを分類してみると以下の通りになります。

  1. 短中期的経営戦略
  2. 株主優先
  3. 実力主義、成果主義
  4. スペシャリスト集団
  5. ノージェンダー(男女平等)

 ゴーン氏が、日産で推進していた戦略も上記同様で、日産の窮地をV字回復されたと記憶しています。だからと言ってあの報酬が妥当であるか否かは、コメントを差し控えさせていただきます。

 語学はやはり重要


外資系企業では語学力も重要です。筆者が勤務した会社は英国資本でした。入社時に、社長は日本人でスタッフの4分の3は日本人だから、そんなに英語力は気にしなくても良いと言われました。ところが半年後、マネージャーに昇格し幹部会議に参加する様になると、議事進行が全て英語で焦りました。若し、外資系企業に就職を考えているならば、本社所在国の言語と英語は勉強しておいた方が良いでしょう。

意外な企業も実は外資だった

日産が外資導入会社だったことに驚いた方も多いと思います。他にも、誰もが知っているあの企業も実は、外資系だと言う事を知っていらっしゃるでしょうか?

西友

出典:西友

西武百貨店のスーパーマーケット部門(SAISONグループ)でしたが、現在は世界最大の小売りチェーン「ウォルマート」に売却され子会社になっています。

中外製薬

出典:中外製薬

2002年スイスの大手医薬品メーカー「エフ・ホフマン・ラ・ロシュ」の傘下に入っています。莫大な開発費を必要とする製薬業界では、グローバルな規模で合従連衡が進んでおりその一環です。しかし、社名は全く外資の雰囲気を感じさせません。

すかいらーく

出典:すかいらーく

2011年にアメリカの投資ファンド「ベインキャピタル」が買収しています。ガストやバーミヤンなどもこのグループに属します。

昭和シェル石油

出典:昭和シェル石油

1985年に内国資本の昭和石油と石油メジャー「ロイヤル・ダッチ・シェル」による合弁会社として誕生しました。

嘗ては外資系だった企業

今は、すっかり日本に馴染んでいるあの企業も始まりは外資系企業でした。これも驚きですね。

日本電気(NEC)

出典:NEC

1899年設立当時は、岩垂邦彦氏と米国ウェスタン・エレクトリックとの合弁会社でした。その後の業績悪化で、第二次世界大戦中に住友グループの傘下となりました

SEGA

出典:SEGA

1951年にレイモンド・レメーヤー氏とリチャード・スチュアート氏によって設立。SEGAとは、「SERVICE GAMES」に由来します。1984年大川功氏率いるCSKグループ(現SCSK)の傘下に入り民族資本化しました。

外資系企業の増加は続く?


お金や情報が、瞬時に世界中を駆け巡る現在。資金調達の方法も多様化し、海外資本を受け入れるのも決して珍しいことではなくなっています。気づいてみたら、自社が外資系企業に分類されていたなんて事も有り得ます。
しかし、重要なのは資金の受け入れよりも文化や価値観など海外株主の持つ多様性を受け入れる事。グローバル化が進む現在、デキる男ならそんなスキルも身につけておいた方が良さそうですね。それではまた・・。

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