話題沸騰!加熱式タバコってそもそもどんなタバコなのか説明

北海道札幌市出身 20代後半の女性ライター

コンビニでバイトをはじめたという大学生が「タバコの銘柄をおぼえられない」といいました。コンビニバイトは喫煙していてもしていなくても、タバコにはくわしくなるものです。いったい、どういうことでしょうか。

「それが……アイコスとかプルーム・テックとかグローとか、加熱式タバコばかりで、ふつうのタバコをいわれることがほとんどないから、どうしてもおぼえられないんです」というのです。

それほど加熱式タバコが浸透し、従来の紙巻タバコが衰退しているといえるのかもしれません。

実際、IQOS(アイコス)を販売するフィリップモリスのCEOは将来的に従来の紙巻きタバコの販売をやめて、加熱式タバコの販売のみをおこなうといっているのです。

日本でも話題沸騰の加熱式タバコ。すでに加熱式タバコを愛煙しているかもしれません。ですが、そもそも加熱式タバコがどのようなものかご存知でしょうか?

ここでは、そんな加熱式タバコの「根本」について掘り下げて説明していきます。

加熱式タバコとは?

話題の加熱式タバコは「タバコを燃焼することなくタバコの葉を加熱することによってニコチンを生成する」ものです。

従来の紙巻きタバコはどうでしょう。ライターがなければ喫煙できません。ライターがないことに気が付いて、あわてて100円ライターを購入するのも珍しくなかったはずです。

つまり、加熱式タバコと従来型のタバコの違いは「タバコ葉の加熱方法」に違いがあるといえます。

加熱式タバコだとタバコ特有のにおいをおさえることができるといわれるのは、タバコ葉を燃焼していないためです。分煙を取りざたされるようになり、喫煙者の肩身はせまくなるばかりでした。加熱式タバコの存在は、周囲への配慮にもつながるといえるでしょう。

電子タバコとの違いとは?

タバコ販売店、コンビニエンスストアで購入できるIQOS(アイコス)、Ploom TECH(プルーム・テック)、glo(グロー)は加熱式タバコに分類されます。

電子タバコとどう違うの?という疑問も珍しくありません。加熱式タバコは加熱することでタバコ葉を燃やすもの。さらに踏み込んでいうと、ニコチンがふくまれた水蒸気を吸い込むことになります。

電子タバコは香味のリキッドを熱して、その蒸気を吸引するものです。ニコチン・タールが含まれていないのが特徴です。しかし香料であるため匂いが強く出ます。日本国内において、薬事法ではニコチンを含んだ電子タバコを製造することができません。

したがって、海外輸入品以外では、ニコチンが含まれないことが前提になるわけです。

加熱式タバコの近代史

加熱式タバコとしてIQOS(アイコス)が愛煙者を増やしていますが、加熱式タバコはJT(日本たばこ産業)からはじまっています。

Ploom TECH(プルーム・テック)の前身であるPloom(プルーム)が販売されたのが2013年です。厳密にいえば、1997年にエアーズという加熱式タバコを数年間にわたって販売しています。アイコスの販売開始が2015年であるため、日本国内の加熱式タバコの先駆者はJTであるといえるでしょう。

アイコス販売開始当初、入手困難という事態におちいるほどでした。コンビニスタッフに当時のことをうかがってみると、毎日「アイコスはいつ入荷しますか?」「予約はできますか?」という電話が殺到したといいます。トラブルを避けるために、入荷日を教えてはいけない、予約をとってはいけないというルールまであったそうです。

アイコスの存在によって、加熱式タバコの存在がクローズアップされるようになると、JTはPloom TECH(プルーム・テック)、BATはglo(グロー)の販売を開始しました。

加熱式タバコのうち、アイコスのシェア率がおよそ8割、のこり2割がプルーム・テックとグローです。

各社から加熱式タバコが出揃ったことで、愛煙家に加熱式タバコが普及するようになりました。現在ではアイコス本体もそれほど入手困難なものではありません。

加熱式タバコの世界的動向が知りたい

加熱式タバコは世界各国で販売されています。フィリップモリスのアイコスは日本と同時にヨーロッパ諸国で先行販売をおこなっており、確実に愛煙者を拡大しています。

現在、アイコスを販売する国が増えていることもあげられます。

アジアでは日本をのぞくと韓国で普及しています。中国企業でも国内向けに加熱式タバコが販売されているといいます。中国国内では中国煙草総公司が専売しているため、場合によっては他者が参入することは難しいかもしれません。

東南アジアでは喫煙者も少なくありません。東南アジアでの販売を拡大すれば、加熱式タバコが浸透する可能性もあるでしょう。しかし現状では、東南アジアの一部では加熱式タバコを喫煙すると逮捕される場合もあります。東南アジアを訪問する際は、日本人も気をつけなければなりません。

日本国内の加熱式タバコ トップ3

IQOS(アイコス)【フィリップモリス】

各種特許を取得しているアイコス。加熱式タバコでありながら、紙巻きタバコに匹敵するすい応えが特徴です。これまで、高タールの紙巻きタバコを喫煙していたのであれば、アイコスが第一選択肢になるでしょう。デメリットをあげるとするならば、連続で喫煙できないこと、定期的な清掃が必要なことがあげられます。

Ploom TECH 【JT(日本たばこ産業)】


プルーム・テックはアイコス・グローとは一線を画す加熱式タバコだといえます。その最大の特徴としてあげられるのは「タバコカプセル」です。このカプセルひとつで50回喫煙できます。しっかりと「タバコ感」がありながら、アイコスより求めやすい本体価格を実現していることも魅力でしょう。

プルーム・テックのカプセルはメビウスの銘柄を冠して販売されています。そのため、メビウスと似ているのだろうと認識を持つこともあるようです。しかし、実際に喫煙してみると、メビウスとはまた別物であることがわかるはずです。

プルーム・テックをはじめて喫煙するときは、そのメビウスとは違う特有の味わいに驚くようです。愛煙者が口を揃えていうのは、「吸ってれば慣れる」です。

glo(グロー) 【BATジャパン】


日本国内第3の加熱式タバコとして登場したのがグローです。ユーザービリティに特化した加熱式タバコだといえるでしょう。本体ひとつで喫煙から充電までできるようになっています。操作そのものもシンプルです。

タバコ本来の味わいを損ねることなく、加熱式タバコとして喫煙できるよう研究・開発されていることが特徴です。

ケントの銘柄から販売されているネオスティックは、従来のケントSシリーズとそっくりの見た目をしています。

加熱式タバコのわりにおいしいといわれますが、アイコス、プルーム・テックに比較すると、いくらか「タバコ感」がないともいわれます。

最後に

加熱式タバコでもタバコ感を追求したいのであればアイコス、コストパフォーマンスを重視するのであればプルーム・テック、シンプルな操作性とおいしさが譲れないのであれば、グローも選択肢になるでしょう。

コンビニではカートン購入者にライターをサービスします。スタッフがこんなことを教えてくれました。

「グローをカートン買いしたお客さんに、加熱式タバコですけどライターいりますか?って聞いたら、いいわって苦笑いされた」そうです。

フィリップモリスのCEOがいうように、いつか加熱式タバコだけの未来がおとずれ、サービスライターもサービス携帯灰皿もないような時代が、もしかしたらくるのかもしれません。

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