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海洋汚染の原因となるビニール製ストローとプラスチック廃棄物。海の生態系を守るには?


ザ・キャピトルホテル東急が、アキュラホームと共同開発した木製ストローを来年1月度より館内の飲食施設で採用するとの報道がありました。大手コーヒーチェーンのスターバックスに始まり、飲食関連業界で進むビニール製ストローの使用禁止。背景には、プスチック系廃棄物が海洋汚染や海の生態系に悪影響を及ぼしているという問題があります。以前より、この問題に興味を持っている筆者がその危険性や防止の取り組みなどをリポートします。

深刻な海洋汚染と海の生態系の危機的現状

言葉で、説明するよりも何枚か写真を掲示します。この現状を見て、あなたは如何に感じられるでしょうか?

地中海のスペイン沖でプラスチック製の古い漁網にからまったアオウミガメ      出典:BBC

 

インド最大の都市、西海岸のムンバイの浜辺
参照:UNIC

餌と間違えてプラスチックを食べ続けた鳥の体内から発見されたプラスチック 参照:The Ocean Cleanup

これらの写真が示している様に自然や海の生物が汚染され傷ついた現状。その多くの原因は、ストローを含むプラスチックによるものとされています。エレン・マッカーサー財団(Ellen MacArthur Foundation)のレポートによると、現在のスピードでプラスチック廃棄が進んだ場合、世界の海に存在するプラスチックの総重量は、2050年までに魚の総重量を上回るという予測もあります。(エレン・マッカーサー財団レポート)

なぜ、ビニール製ストローは危険なのか?

スターバックスやマクドナルドなど米国の大手食品チェーンが使い捨てビニール製ストローを廃止するのか?それは、ストロー自身がもつ形状特性とリサイクル分類機との相性に依ります。結果、下記の様なフローで環境汚染を惹起するのです。

  1. ビニール製ストローを機械式のリサイクル分類機にかける
  2. ビニール製ストローは小さく且つ軽すぎて、その間をすり抜ける。
  3. 分解されないビニール製ストローが埋立地に捨てられる。
  4. 無数の廃棄ストローやプラスチックの欠片が海へと流れ着き、海の生物・生態系に、深刻な被害を与える。

文字通りの悪循環となってしまうのです。

参照:IMACOLLE

ファッション・アパレル業界でもプラスチック汚染を止める取り組みが

今年8月に発表されたVOGUEによると、ファッション業界でもプラスチック汚染を止める取り組みが行われています。
アディダス(ADIDAS)
海洋の美しさと脆弱性について意識を高める目的で設立された組織パーリー・フォー・ザ・オーシャンズ(Parley for the Oceans)と提携し、ビーチで採集したプラスチックごみをアップサイクルした特別な繊維をシューズや衣類、アクセサリーの製造に用いています。

参照:ADIDAS | PARLEY

ガールフレンド・コレクティブ(Girlfriend Collective)

  • 海から回収されたプラスチックごみや漁網をリサイクルしてつくられた素材で着圧レギンス「Lite」を開発。
  • 木工産業の副産物であるキュプラを100%使用したTシャツを開発

参照:VOGUE.com

マラ・ホフマン(MARA HOFFMAN)

エコニールやペットボトルのアップサイクル素材である「Repreve」を使用したスイムウェアをラインナップ化。また、サプライチェーンにおけるポリシーもサステナブル。

出典:Amazon

プラスチック海洋汚染防止活動団体を応援したい方に

これだけ深刻な状況になってしまったプラスチックによる海洋汚染。世界にはその問題に果敢に取り組んでいる団体が多くあります。その内で、筆者が注目している団体を一つご紹介いたします。

4ocean

参照:4ocean

海をこよなく愛する二人のサーファーが立ち上げた団体です。とあるリゾート地の港で漁船が水揚げするものが、魚よりゴミの方が多かったことにショックを受けて活動を開始しました。
現在のビジネスモデルは、

  1. 漁船が収集するゴミを買取り、
  2. リサイクル加工処理。
  3. ブレスレットなどのマーチャンダイズ商品を製作しマネタイズ

となっています。
現在は、世界27か国で活動。漁師の他に、ダイバーによる海底クリーンナップを行う程の規模になっています。

4oceanはマーチャンダイズも充実

活動の規模に加え、マーチャンダイズのバリエーションも充実してきました。

The 4ocean Bracelet $20 参照:4ocean

インスタグラムの広告にも時折登場しますので、彼らの活動に共感された方はご購入していてはいかがでしょうか?写真を掲載した代表的なマーチャンダイズ商品ブレスレットは一つUSD$20です。

日頃から環境に留意したサステナブルな生活を

打ち上げられたクジラで作られた海洋汚染防止がモチーフのアート作品
出典:Tabi-labo

今日のブレークニュースで目に止まった木製ストローの話題から、プラスティックストローが海洋汚染や環境破壊の大きな問題となっている事を記述しました。例えば、コンビニで店員さんがビニールストローを同梱しようとしたら断る。もし、使うのならば、ストローは単体で捨てず、束に纏めてリサイクル分類機にかけやすい様にしてやるなどの気配りも大切だと思います。また、再生可能な素材でできたストローを使うことも効果的です。日頃の小さな貴方の気配りがサステナブルライフを作るのです。

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