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【今年の漢字発表】相次いだ災害、そして人災。 2018年 〈災〉の漢字から今年を振り返る

晩夏というには蒸し暑かったことを振り返ります。北海道の9月初旬は、存外冷え込むものです。台風21・24号の影響でネットショッピングの商品が遅延するというメールを受け取ったのは、この前日のことだったかもしれません。

北海道胆振東部地震。札幌市内の軽量鉄骨の住宅は想像以上に揺れました。緊急地震速報の電子音は、食器が割れる音にかき消されました。そして、数十秒とせずにダウンライトが薄暗がりに溶けていったのです。この停電が復旧したのは2日後。近隣マンションの集会所から歓声があがりました。これよりも普及が遅れていたエリアも珍しくありません。

さっぽろオータムフェストで数週間ぶりに顔を見合わせることができた友人たちは、それぞれ無事であったことによろこびあったものです。オータムフェストの会場では、そんな光景がよくみられました。

台風21・24号、大阪北部の地震、そして北海道胆振東部地震。平成の最後は災害で締めくくられたといっても過言ではないかもしれません。だからこそ、2018年 今年の漢字として〈災〉が選ばれたのでしょう。北海道胆振東部地震の経験を思い起こすと納得するしかありません。

そこで今回は、〈2018年 今年の漢字〉から、2018年を振り返ります。

【2018年12月12日 清水寺】 平成最後の今年の漢字発表

参照:nippon.com

京都の観光地でもある清水寺(京都府京都市東山区)で、森清範貫主が今年の漢字〈災〉を発表しました。身の丈よりもある和紙に〈災〉が揮毫されました。

この〈今年の漢字〉がはじまったのは1995年(平成7年)のこと。日本漢字検定協会が日本全国を対象に公募をおこなって、漢字の日である12月12日に発表するものです。必ずしも、12月12日に発表されているわけではありません。慣例として京都の清水寺で発表されています。

〈清水の舞台〉にあがるまで今年の漢字はわからない

今年の漢字を発表する瞬間、つまり清水の舞台にあがるまで、森清範貫主は今年の漢字を知らないといいます。発表当日、その場で〈親展〉の茶封筒を開封して、ぶっつけ本番で揮毫します。

国際的にも影響をおよぼすようになり、漢字圏である〈中国〉〈台湾〉〈シンガポール〉〈マレーシア〉でも、同様のイベントがおこなわれるようになっています。ちなみに、中国の今年の漢字は12月12日ではなく20日に発表されます。本来なら漢字ではない、現代中郷特有の〈造語〉が選ばれるのではないかと注目されています。

平成最後の今年の漢字は〈災い〉

参照:tenki.jp

日本の今年の漢字は〈災〉。いうまでもなく、日本列島が相次ぐ自然災害に見舞われたことがあげられるでしょう。関西空港が機能停止する事態におちいった台風21・24号。大阪北部で発生した震度6の地震。大規模な停電をともなう北海道胆振東部地震。平成になってから、これだけ立て続けに災害が起きたこともないのではないでしょうか。

大阪北部地震

6月18日に発生した、震度6を記録した大阪北部地震。大阪府大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市が特に被害を受けました。

台風21号

9月4日に徳島県、同日のうちに兵庫県に上陸。25年ぶりといわれる最強勢力で日本に上陸した台風21号。関西では記録的な暴風、四国・近畿・東海では豪雨になりました。関西空港では第1ターミナルが浸水、復旧までに3日間かかりました。さらに、貨物タンカーが衝突した空港連絡橋は、現在でも同時並行で復旧工事がおこなわれています。

台風24号

9月29日に南西諸島、30日には和歌山県に上陸しています。西日本全域、さらに東海にいたるまで豪雨にみまわれました。また、北海道をのぞく全国規模で暴風になっています。

北海道胆振東部地震

9月6日に発生した最大震度7を記録する北海道の大地震。北海道全域で大規模な停電〈ブラックアウト〉をともないました。

さらに、自然災害だけでなく〈人災〉も含めているともみられています。例えば、メディアでも取り上げられた仮想通貨の流出、スポーツ界を揺るがす事態となったパワハラ騒動などがあげられます。

〈災〉が選出されるのは2度目

〈災〉は新潟中越地震があった2004年にも選出されています。災い転じて福となすという意味も込められていたそう。公募から選出されるので、過去の今年の漢字とかぶってしまうこともありえるのです。

今年の漢字である〈災〉の成り立ち

避けることはできないよくないこと、災い。炎が燃え上がっているようだから、大火事・山火事でもイメージしたのだろうかと思うかもしれません。ですが、見たままのイメージとは、成り立ちが違うようです。

災いの上部分は「川をふさぐ」ことを意味しています。堰き止められるとどうなるでしょうか。増水して災害になります。さらにした部分に火を合わせることで、自然災害による災いを意味するようになったのです。

最後に

新千歳空港から関西空港まで、格安航空便(LCC)だったので、利用するのは第2ターミナルだとわかっていました。ですが、第1ターミナルがなかなか復旧せず、不安な気持ちでニュースをチェックしていたものです。

第1ターミナル・第2ターミナルをあわせ、全面復旧してすぐの関西空港は、想像していたよりずっとにぎやかでした。日本人観光客・外国人観光であふれていました。ただ、南海電鉄から、空港連絡橋を工事していることがみてとれました。

京都に移動してふらりと立ち寄った居酒屋では、「北海道から?地震、大変やったやろ?」と、自分たちも台風の被害を受けているはずなのに気遣ってくれました。

北海道の大地震を経験して、その後、台風21・24号の被害にあった関西を訪問してわかったことは、災害があったとしても、目覚ましいスピードで復旧しているということです。そして、想像以上に人々がたくましく生きているということです。そして、人間と人間の関わりが稀薄になりがちな現代にあって、忘れかけていた助け合いの精神を思い出させてくれるきっかけにもなりました。

災い転じて福となる。今年の漢字にも、またこの願いを込めて、新しい年を迎えたいものです。

 

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