【言葉の錬金術師】寺山修司が綴った人生と愛。心に残る名言集

【言葉の錬金術師】寺山修司が綴った人生と愛。心に残る名言集

2018年は至る所で寺山修司と言う名を目にしました。ドキュメンタリー映画「あしたはどっちだ、 寺山修司」の公開。没後35周年を記念したコラボ商品の販売。RooTS企画による戯曲「書を捨てよ!町へ出よう」の全国公演。そしてTwitter上に複数現れた寺山修司の名言bot。文化人としてメディアの露出は多かったものの、アンダーグラウンドに分類され決して教科書などにその作品は載ることはないはずなのに、若年層を中心に寺山修司ブームが起こっていることに驚きます。その寺山修司は、言葉の錬金術師と呼ばれ自撰の名言集を出版するほど数多くの名言・箴言を残しています。そこで、その中でも人生や愛について深く洞察し、人々の心に深く残るものを厳選してお届けしたいと思います。

寺山修司 プロフィール

出典:T-site

寺山 修司(てらやま しゅうじ)1935年- 1983年(没47歳)青森県出身の歌人、劇作家、小説家、映画監督、競馬評論家など肩書多数で多才。「言葉の錬金術師」「アングラ演劇四天王のひとり」「昭和の啄木」などの異名を持ち、各分野で膨大な量の文芸作品を発表。

寺山修司自身が語る名言の定義

出典:Amazon

寺山修司は、自著「ポケットに名言を」の中で、名言について以下のように語っています。

(名言とは)しかつめらしく覚えたり、読むのではなく、Tシャツでも着るようにもっと気軽に名言を自分のものにしよう! 思い出にすぎない言葉が、ときには世界全部の重さと釣り合うことがあるのだから。

Tシャツでも着るように…とか思い出にすぎない言葉が、ときには世界全部の重さと釣り合うとか、まえがきからドップリと寺山ワールドに引き込まれてしまう…正に言葉の妙です。

寺山修司が語る人生についての名言

寺山修司原作 映画「あゝ荒野」
出典:Amazon

それでは、寺山修司が人生について語った名言をご紹介していきます。私の拙い注釈は省略いたしますので、ご精読ください。

振り向くな、振り向くな。後には夢がない。
出典『さらばハイセイコー』(角川文庫『競馬への望郷』より)

お芝居と同じように、人生にも上手な人と下手な人がいるのよ
出典『星の王子様』

真実は最後の勝利者だと人は言う。だがそれは真実ではないのだよ。
出典『ポケットに名言を』

競馬観戦中の寺山修司氏
出典:Number Web – 文春オンライン

人類が最後にかかる、一番重い病気は「希望」という病気である。
出典『あゝ、荒野』

ホントよりも、ウソの方が人間的真実である、というのが私の人生論である。なぜならホントは人間なしでも存在するが、ウソは人間なしでは、決して存在しないからである。

出典 『田園に死す』


人生の暗い部分を見ない人間には、その深さはわからない。
出典 不詳

寺山修司が語る愛についての名言

寺山修司作 「書を捨てよ町へ出よう」
出典:東京藝術劇場

寺山修司は、人生同様に愛についても沢山の名言を残しています。前章同様、名言を汚さぬよう注釈は差し控えます。

半分愛して下さい。のこりの半分で、だまって海を見ていたいのです。半分愛して下さい。のこりの半分で、人生について考えてみたいのです。

出典『半分愛して』


愛されることには失敗したけど、愛することなら、うまくゆくかも知れない。そう、きっと素晴らしい泡になれるでしょう。

出典『人魚姫』

寺山修司作 奴婢訓
出典:サンパウロ新聞

わたしのからだにとじこめられた ほんとのわたしは泣いている
出典『踊りたいけど踊れない』

私には、忘れてしまったものが一杯ある。だが、私はそれらを「捨てて来た」のでは決してない。忘れることもまた、愛することだという気がするのである。

出典『私のノート』

寺山修司心に残る名言

出典:東京藝術劇場

最後にカテゴリー分けは致しませんが、何故か心に響く名言を幾つかランダムにご紹介いたします。

なみだは人間の作るいちばん小さな海です

出典:『人魚姫』


一つ一つを大げさに考えすぎず、しかし一つ一つを粗末にしすぎないことです。

出典『両手いっぱいの言葉』


どんな鳥も想像力より高く飛べる鳥はいない。人間に与えられた能力のなかで、一番素晴らしいものは想像力である。

出典『ロング・グッドバイ』

出典:青森県

明日何が起こるかわかってしまったら、明日まで生きるたのしみがなくなってしまうことだろう。

出典『誰か故郷を想はざる』


不幸な物語のあとには、かならず幸福な人生が出番をまっています。

出典『猫の航海日誌』

ご興味を持った方は寺山修司記念館へ

ご紹介した名言で寺山修司に興味を持たれた方は一度寺山修司記念館へ足を運ばれてみては如何でしょうか?建築家粟津潔氏設計のユニークな外観は、それだけで一見の価値アリ!と思います。

出典:寺山修司記念館

当館は遺族の寺山修司の母はつ氏より三沢市に寄贈された遺品を、保存公開するために約3年の歳月をかけ建設されました。寺山修司と親しかった粟津潔氏のデザインをもとに、九條今日子氏をはじめとする元天井棧敷のメンバーなど数多くの関係者のアドバイスを得て平成9年 7月に開館を迎えました。延床面積約833平方メートルの展示棟とホワイエ棟が渡り廊下でつながり、上空から見るとその様はテラヤマ演劇・映画の小道具として登場した「柱時計」を彷彿とさせます。ホワイエ棟外壁には149枚の陶板が貼り込まれ、寺山氏と交流のあった約30人のメッセージ陶板がテラヤマ作品を題材にしたものとともに、にぎやかに彩っています。(出典:寺山修司記念館)

アクセス
〒033-0022
青森県三沢市大字三沢字淋代平116-2955
TEL:0176-59-3434
FAX:0176-59-3440
webサイト:
https://www.terayamaworld.com/museum.html

 

この記事のライター

Kariyazaki

30代女性。仕事と恋愛に邁進中の中堅ライター。グローバル企業で勤務した経験を生かし、最新のビジネス情報や海外情報にも挑戦中です。

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