隠れ人気観光地「室蘭」のグルメ、ご当地ものから穴場の店までご紹介!

隠れ人気観光地「室蘭」のグルメ、ご当地ものから穴場の店までご紹介!

室蘭は歴史的に「鉄の町」のイメージが強くありますが、最近では工場夜景やクルージングなどの観光でも密かな人気を集めています。

今回は、室蘭観光の時に味わえる地元グルメをご紹介します。ご当地名物から穴場の店まで、おすすめの名店揃いです。もちろん「室蘭やきとり」もありますよ!

⒈天勝

室蘭の中央町はかつては市内一の繁華街でした。しかし現在は賑やかさとは無縁な商店街が残っています。しかしその中に残る老舗というのは、地元の人に認められた名店の証明でもあります。

「天勝」もその一軒。創業は大正9年(1920年)、まもなく100年を迎える老舗中の老舗です。

この店、地元を代表する老舗でありながら、東京からの観光客も驚くのが「江戸前」の天ぷらが食べられること。

その秘密は、創業者が江戸っ子だから。かつて鉄の町として好景気に沸いていた室蘭に移住して天ぷら店を始めたのが約100年前。鉄の町の労働者たちの胃袋を満足させる店作りに努めてきました。

江戸前の証明は、店内に漂う「ごま油」の香り。これこそがお江戸の天ぷらです。そして名物の「天丼」(900円)にも同じく「江戸前」の流儀があります。

江戸前の天丼は「蓋」が被されて提供されます。これは、天ぷらが蓋の下で「蒸される」からです。

これが「江戸前」

そもそも江戸前の天丼の天ぷらは、お座敷天ぷらや高級店のカウンターで食べるものとは違い、つゆがしみ込んで、それが丼の中でも蒸されているものです。

天勝では、揚げたての天ぷらを丼つゆに丸ごとくぐらせて味をつけます。これはまさに江戸前ならではの手法です。これに蓋を被せて提供する「天勝」の天丼はまさに正統派の江戸前といえるでしょう。

名物の「天丼」

その他、蕎麦屋なみの「そば」のメニューも揃ってます。「天ぷら」入りも、無しも両方あります。

なお、天勝は入り口のカウンターで、先に食券を買うシステムでご注意を。

  • 店名:天勝
  • 住所:室蘭市中央町2-3-16
  • 電話番号:0143-22-5564
  • 営業時間:11:00~18:00(日・祝日は18:30)
  • 定休日:木曜日
  • アクセス:JR室蘭駅 徒歩5分
  • 平均予算:~2,000円

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⒉乃ざ喜

「天勝」の並びには、ここも室蘭では外すことのできない名店「乃ざ喜(のざき)」があります。

「肉鍋」をメインとした定食系の店ですが、入店してみればそのコスパの高さには驚かずにはいられないことでしょう。

定食もいろいろありますが、おすすめは名物の「肉鍋定食」。「肉鍋豚定食」(750円税込)と「肉鍋牛定食(960円)ともに千円札でお釣りが来ます(豚丼に至っては540円!)。

定食といえども、専用のカセットコンロと鉄鍋が目の前に置かれるシステムで、その肉と野菜のボリュームにびっくりします。

ボリュームたっぷりな「肉鍋」

北海道民には馴染みの深い「豚鍋」、これが750円と言われたら驚かない人がいるのだろうか?そう思いながらもあまりの美味さにペロリと食べてしまうでしょう。

室蘭で肉を思い切り食べるなら、この「乃ざ喜」は特におすすめの一軒です。なお、この店には入り口が2ヶ所ありますが、どちらからでも入れます。

  • 店名:乃ざ喜
  • 住所:室蘭市中央町2-3-2
  • 電話番号:0143-24-4121
  • 営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00
  • 定休日:火曜日
  • アクセス:JR室蘭駅 徒歩5分
  • 平均予算:1~3,000円

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⒊塩釜

室蘭で昼も夜も使えるおすすめの飲食店が「塩釜」です。

「うなぎ」が名物で、全国組織の「うなぎ百選会」にも所属していますが、うなぎの専門店というわけではなく、刺身、天ぷら、揚げ物、丼ものなど、広範なメニューを揃えています。

営業時間も休憩なく通しで開いているので、中途半端な時間になりがちな旅行の際にはとても便利です。

名物の「うなぎ」は、やや甘めながら旨みのしっかりしたタレが特徴で、うなぎはもちろん、「ご飯」がおいしいのも良いところ。「うな重」は2,050円(税別)からあるので、ガッツリ食べたい時にはよいでしょう。

女性向きには「ヘルシーミニうな丼セット」(1,620円)がおすすめ。小ぶりなうな丼にサラダ、小鉢に漬物、汁椀がついています。

女性向きの「ヘルシーミニうな丼セット」

セットものや定食系が中心ですが、夜の宴会もできるオールマイティな店として、室蘭ではここ「塩釜」を覚えておくと便利です。

  • 店名:塩釜
  • 住所:室蘭市中央町2-2-15
  • 電話番号:0143-24-6111
  • 営業時間:11:00~21:00
  • 定休日:不定休
  • アクセス:JR室蘭駅 徒歩5分
  • 平均予算:3~4,000円

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⒊香庵

室蘭のもう一つの中心地、東室蘭地区(中島町)にある蕎麦屋が「香庵(こうあん)」。昼時は行列ができるほどで、売り切れ御免というこだわりの店です。店内は昭和の雰囲気漂うレトロな作りで、昔の蕎麦屋というイメージにぴったり。

そばは道内産蕎麦粉を石臼で挽いた手打ち。用意できる量は限りがあるので、早々にそばが無くなってしまうこともしばしばです。昨年までは昼のみの営業でしたが、最近は夜の営業も始めています。

人気の理由は、手打ちの「もりそば」が550円と格安値段なこと。ミニ天丼とのセットが900円というコスパの良さです。

香り高い「もりそば」

昼時に中島町近辺で店を探すなら、まずおすすめしたい一軒だといえます。

  • 店名:香庵
  • 住所:室蘭市中島町2-31-8
  • 電話番号:0143-43-7900
  • 営業時間:11:00~14:30、17:00~19:30(L.O.19:00)
  • 定休日:水曜日(祝日の場合は営業)
  • アクセス:JR東室蘭駅 徒歩8分
  • 平均予算:~1,000円

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⒋吉田屋

さて、ここからは室蘭のご当地グルメ「室蘭やきとり」のご紹介です。

室蘭は元々養豚が盛んで、用途のあった豚皮(軍靴用)と肉以外のモツを串焼きで提供する店があったという背景があります。その後、豚のバラ肉や肩ロースなども提供できるようになり、製鉄所労働者の多かった輪西付近の需要を反映して、現在「室蘭やきとり」と呼ばれるスタイルの店が増えていきました。

つまり、室蘭やきとりは「豚肉」が基本です。もちろん「鶏肉」の串を用意している店もありますが、豚串の無い店は「室蘭やきとり」とは呼びません。

室蘭やきとりの老舗の一軒が「吉田屋」。昭和21年(1946年)の操業で、古くからのファンが多い店です。とにかく雰囲気が「昭和の焼き鳥屋」。先代のご主人亡き後を奥さんが引き継いでいます。

定番の「ぶた精肉」(150円、注文は2本から)は「豚肉に玉ねぎ、秘伝のタレに洋がらし」という黄金の組み合わせ。タレは醤油味の濃すぎないまろやかなもの。その分、肉の旨みがわかります。

「焼き鳥盛り合わせ」

焼きは奥さん一人で、お手伝いかアルバイトがもう一人だけなので、忙しくなると混乱します。注文はメモ用紙に書いて渡すシステムですが、順番など前後しても広い気持ちで対応しましょう。

「吉田屋」は、古き良き室蘭の焼き鳥を継承し続けている一軒だといえます。

  • 店名:吉田屋
  • 住所:室蘭市中央町2-3-6
  • 電話番号:0143-23-2948
  • 営業時間:17:00~23:00
  • 定休日:日曜日
  • アクセス:JR室蘭駅 徒歩5分
  • 平均予算:2~3,000円

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⒌鳥辰 本店

室蘭の中央町の商店街で、吉田屋と並ぶ名店が「鳥辰」です。

昭和36年(1961年)に焼き鳥屋を開店(元は別業態)、創業60年近い老舗です。近くの吉田屋に比べると店員も多く、混雑状態にも対応できます。それが理由か?連日満席の大盛況。いや、本当の理由はその焼き鳥の「味」にあります。

定番の「豚精肉」(150円税込、本数指定可)は、やや辛めのタレが肉の味を引き立てます。「チーズつくね」(480円)や「ベーコン巻き」(2本520円)なども人気です。

「焼き鳥盛り合わせ」

串焼き以外のメニューが豊富なのも特徴で、変わったものでは「ポテト小エビセット」などは焼き鳥の合間におすすめです。

ポテト小エビセット

「鳥辰」か「吉田屋」か、ともに室蘭の名店です。「タレ」の好みで選ぶか、空いている方のどちらかを選んでも、まず失敗はありません。

  • 店名:鳥辰 本店
  • 住所:室蘭市中央町2-4-17
  • 電話番号:0143-23-3938
  • 営業時間:17:00~24:00(土・日・祝日は16:30開店)
  • 定休日:不定休
  • アクセス:JR室蘭駅 徒歩5~6分
  • 平均予算:2~3,000円

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⒍やきとりの一平 中島本店

室蘭に焼き鳥店数あれど、知名度と人気では「やきとりの一平」がトップかもしれません。それくらい人気の店で、中島町の本店は連日満員の盛況です。札幌にも2店舗を出店し、室蘭やきとりの味を広めています。

創業は昭和25年(1960年)、室蘭やきとり発祥の地「輪西」に開店しました。その後本店を現在の中島町に移しています。

大正モダンを演出したセピア色の空間がお洒落な店内ですが、鉄工で栄えた室蘭で労働者たちの胃袋を満たした伝統の焼き鳥がよく似合います。

The! 室蘭やきとり

この店ももちろん老舗ですが、伝統以上のこだわりが店の味を作っているようです。豚肉の「肩ロース」は明らかに高品質なもの、「玉ねぎ」も甘みと辛みのバランスがよく、「洋がらし」は数種類をブレンドしたオリジナル。これを「秘伝のタレ」で仕上げるのだから美味くないはずがありません。

名物の「殻付うずらの炭火焼」

王道を行く「精肉(豚)」(150円税込)や、殻ごと食べられる「殻付うずらの炭火焼」(300円)は店の名物になっています。

室蘭でお洒落に焼き鳥を食べるなら、ここ「やきとりの一平 中島本店」が一番のおすすめです。

  • 店名:やきとりの一平 中島本店
  • 住所:室蘭市中島町1-17-3
  • 電話番号:0143-44-4420
  • 営業時間:17:00~23:00(土・日・祝日は22:00まで)
  • 定休日:無休
  • アクセス:JR東室蘭駅 徒歩約10分
  • 平均予算:3~4,000円

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⒎やきとり半次郎

最後は、室蘭で「知る人ぞ知る」穴場の店を2軒ご紹介しましょう。

1軒目は中島町の繁華街にある「やきとり半次郎」。ここはメディアに紹介されることもほとんどなく、観光客もまず来ない地元民御用達の店です。

名物は「刺身盛り合わせ」(1,200円)。山盛りのこんな刺身が食べられる室蘭やきとりの店は他にありません。

名物の「刺身盛り合わせ」

もちろん、店名通りの「やきとり」もおすすめ。色は薄めのやや甘いタレが特徴です。生肉しか使わないご主人のこだわりが、ジューシーな一品に仕上げます。

「豚串」

この店、地元民御用達なので常連比率は高いです。それが気にならなければ「穴場」の店として、きっとお気に入りの一軒になるでしょう。

  • 店名:やきとり半次郎
  • 住所:室蘭市中島町1-15-3
  • 電話番号:0143-46-0001
  • 営業時間:非公開
  • 定休日:非公開
  • アクセス:JR東室蘭駅 徒歩10分
  • 平均予算:3~4,000円

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⒏とり金

最後の一軒は室蘭やきとりの歴史を感じさせてくれる店、「とり金」です。

とり金のある「輪西」は、鉄の町室蘭を代表する製鉄所(現新日鐵住金)のお膝元として繁栄を極めた場所であり、その労働者がその後の「室蘭やきとり」の発展に大きく寄与したことは間違いありません。

「とり金」は、昭和14年(1939年)創業という老舗中の老舗。室蘭やきとりの創成期から続いている名店で、自慢は創業以来、熟成させている「タレ」。比較的サラッとしていますが、旨味がたっぷり溶け込んだ逸品です。

豚は「精肉」、鳥精肉は「若鶏」(各140円)というメニュー名。自慢のタレが肉の旨さを引き立てます。

精肉とレバー

老舗ながら、「つくね」や「創作巻物」の種類が豊富なのが特徴で、「カレー風味」や「ササミ梅巻」などがおすすめです。

「カレー風味」のつくね

「とり金」の隣の店は、これも人気の「やきとりの一平」創業店。すぐ近くには最古の店「鳥よし」(昭和12年創業)もあるという、ここはまさに「室蘭やきとり」の歴史を感じる輪西の街です。

  • 店名:とり金
  • 住所:室蘭市輪西町1-22-3
  • 電話番号:0143-45-5802
  • 営業時間:17:30~23:00
  • 定休日:月曜日
  • アクセス:JR輪西駅 徒歩3分
  • 平均予算:3~4,000円

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まとめ

室蘭には「地球岬」や鳴き砂で知られる「イタンキ浜」、壮大な「白鳥大橋」などの観光名所があり、最近では「工場夜景」見学も人気のイベントになっています。

そんな室蘭で、グルメを楽しめるおすすめの店をご紹介しました。

天丼に肉鍋、うなぎに蕎麦。そしてやっぱりご当地グルメの「室蘭やきとり」。定番店もありますが、地元民向けの穴場店も選んでいますので、ぜひ室蘭旅行の参考にしてください。

この記事のライター

raita kitano

食べ飲み歩きと写真を撮りながらの街散策が好きな男性ライターです。上場企業の管理職時代に培った飲食店訪問の経験を活かし、老舗の飲食店から流行のちょっとお洒落な店までをご紹介します。

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