キックボクシングのバンテージの巻き方
キックボクシングのバンテージの巻き方は「レベルによって変わってくる」と考えておいて下さい。
そもそもバンテージを巻く目的は、手を保護することです。
パンチ力の低い初心者は、自分のパンチで拳を痛める心配はそれほどありません。まずは簡易的な巻き方でも問題ないでしょう。
しかしパンチ力が高くなってくると、より厳重に拳を保護する必要が出てきます。自分のパンチで拳を痛めてしまわないように、レベルに合わせて巻き方も変えていきましょう。
今回は「初心者向けの巻き方」と「チャンピオンの巻き方」のYouTube動画を元に、2種類のバンテージの巻き方をご紹介します。
参考にしていただき、自分のレベルに合った適切な巻き方を取り入れてみて下さい。
初心者向けのバンテージの巻き方
「たわり」の作り方5ステップ
- 手のひらを上に向ける
- 人差し指と中指でバンテージを挟む
- 小指に向かってバンテージをひっぱり、親指以外の指をまとめるようにバンテージを6回巻く
(この時、たわりが拳よりも小さくならないよう指と指の間を1cmほどあけておく) - 6回目は少し長めに巻き「押えしろ」を作る
- バンテージを指から外して「たわり」の完成
拳への巻き方11ステップ
- 拳の上に「たわり」をのせる
- 指で「押さえしろ」を挟む
- 「たわり」と「拳」を挟むようにバンテージを3周させる
- 手首に移りバンテージを3周する
- 親指を1周し、手首を1周。これを2回繰り返す
- 小指と薬指の間からバンテージを通し、人差し指と親指の間から抜く
- 小指と薬指にかけたバンテージとクロスして戻す
- 薬指と中指の間から通し、人差し指と親指の間から抜く
- 手首を1周させる
- 中指と人差し指の間から通し、人差し指と親指の間から抜く
- 余ったバンテージは拳に巻き、最後は手首に巻く
世界チャンピオンの巻き方
「たわり」の作り方3ステップ
- 手のひらを上に向け、バンテージを置く
- 親指でバンテージを押さえながら、親指以外の指をまとめるように13周する
- バンテージを指から外してたわりの完成
拳への巻き方10ステップ
- 「たわり」を拳の上に乗せる
- 「たわり」と「拳」を挟むようにバンテージを3周させる
- 手首を1周する
- 親指と人差し指の間を通し、そのまま手首を巻く。これを3回繰り返す
- 手首に5回巻く
- 人差し指と中指の間から通し、親指と人差し指の間を通す。拳を握って調整し、手首に戻る
- 小指と人差し指の間から通し、親指と人差し指の間を通す。拳を握って調整し手首に戻る
- 中指と薬指の間から通し、親指と人差し指の間を通す。拳を握って調整し、たわりの少し下から巻く
- 親指と人差し指の間を通し、手首を半周する
- 6〜9を繰り返し、残ったバンテージは手首に巻く
2種類のバンテージの巻き方の違いとは?
今回ご紹介した「初心者向け」と「チャンピオン直伝」のバンテージの巻き方の違いは、主に2つのポイントにあります。
- たわりの厚さ
- バンテージを巻く回数
上記の違いにより、保護強度を調整していることがわかりました。
具体的な巻き方の違い
例えば初心者向けの巻き方で作った「たわり」はバンテージ6周分ですが、世界チャンピオンの巻き方で作った「たわり」はバンテージ13周分。
さらに世界チャンピオンの巻き方は、手首や拳に巻く回数が「初心者向けの倍」近くありました。
つまり拳・手首を満足に保護するには「たわりの厚さ」や「バンテージを巻く回数」を、自分のレベルに合わせて調整することが大切だということ。
- ひとまず簡単に手を保護したい=「初心者向けの巻き方」
- 試合に出るなど、本格的に保護したい「世界チャンピオンの巻き方」
まずはこのような基準で選び、自分にあった巻き方を工夫していって下さい。
キックボクシングに使うバンテージの選び方
バンテージにはさまざまな種類があり、選ぶものによって防御力やつけ心地が違ってきます。
バンテージそれぞれの用途を知らずに選んでしまうと、期待していた効果を得られず、場合によっては怪我の原因になる可能性も捨て切れません。
バンテージの「選び方」をマスターして、自分に合ったバンテージを使っていきましょう。
伸縮性タイプは「巻きやすさ」重視の初心者向け
伸縮性タイプのバンテージは、フィット感があるため窮屈さを感じにくく、鬱血しにくいという特徴があります。
伸び縮みする分扱いやすいのですが「衝撃吸収能力はあまり高くない」というデメリットも。
さらに使っているうちに伸縮性が弱ってしまい、あまり長持ちしないという欠点はあります。
しかし伸縮することから一人でも巻きやすいため、あまりパンチ力の高くない初心者におすすめなのが「伸縮性タイプ」のバンテージです。
非伸縮性タイプは「防御力」にこだわる人向け
非伸縮性タイプのバンテージは、試合時に使われることを想定して「衝撃吸収効果」が高く作られています。
また「耐久性」も高く、洗濯してもダメージを受けにくいため、一つのバンテージを長く使いたい方にもぴったり。
しかし非伸縮性タイプのバンテージは伸び縮みしない分「拳や手首にフィットしづらく巻きにくい」という欠点はあります。
ある程度本格的に拳を保護する必要がでてきた段階で、非伸縮性タイプに乗り換えると良いでしょう。
バンテージの長さは「4m以上」を選べば安心
バンテージの長さは「4m以上」のものを選んでおきましょう。
もちろん長くなるほど巻ける回数が多くなり、その分防御力も上がります。
大人用のバンテージなら「3.5m」「4.0m」「4.5m」の長さのものが一般的。
もちろん拳の大きさにもよりますが、高校生以上の大人であれば「4.0m以上」を選んでおきましょう。
バンテージの色は「白色」がベスト
バンテージは、とくにこだわりがなければ白色を選ぶことをおすすめします。
バンテージは汗をとても吸収するため「毎回の洗濯」のことを考えておくと良いでしょう。
色付きのバンテージだと洗濯時に色落ちしてしまい、洗濯物が大変なことになる可能性があります。
気軽に洗濯することを考えると、バンテージは白色を選んでおくと良いでしょう。
キックボクシング初心者におすすめのバンテージ4選
ここではキックボクシング初心者向けのバンテージを4つご紹介していきます。
先ほど解説した「キックボクシングで怪我をしないためのバンテージの選び方」も参考にしながら、自分にあったバンテージを選んでみてください。
【伸縮タイプ】ウイニング 練習用バンデージ VL-B
まずは「ベーシックな練習用がほしい」という初心者向けバンテージをご紹介します。
この商品はレーヨン素材で柔らかく巻きやすい伸縮タイプ。薄手で肌になじみ、巻き終わりはマジックテープで留められる初心者向けバンテージです。
このバンテージの販売元である「ウイニング」は、創業1937年の国産ボクシング用品の老舗メーカー。
数多くの日本人チャンピオンやオリンピックメダリストに愛用されており、品質的にも安心です。
ひとまず何を変えば良いか迷う初心者は、ウイニング社のVL-Bを選んでみて下さい。
【伸縮タイプ】EasyChange ボクシングバンテージ
次に、コスパ重視で選びたい初心者向けのバンテージを紹介します。
マジックテープで止められる伸縮タイプで、そもそも厚手な上に長さも5mあり、練習時に拳を保護するのにぴったりな商品。
カラーバリエーションも豊富で、色にこだわりたい方にもおすすめです。
日本のスポーツブランド「EasyChange」の商品で、多くのプロボクサーの意見も取り入れて開発したという人気商品。
白色が品切れしやすいのが難点ですが、コスパ重視の方はぜひチェックしてみて下さい。
【非伸縮タイプ】Twins バンテージ
試合用に「非伸縮性タイプ」を用意しておきたい初心者におすすめのバンテージをご紹介します。
非伸縮性タイプですがマジックテープになっており、一人でも巻きやすいのがポイント。長さも4.8mあり、必要十分です。
この商品の発売元である「TWINS」は、WBC・WBAの公認グローブも製造している信頼性の高いメーカー。
伸縮タイプでは物足りなくなってきた段階で、ぜひ選んでみて下さい。
【非伸縮タイプ】マーシャルワールド バンテージ
最後に、国産にこだわりたい方におすすめの非伸縮性バンテージをご紹介します。
高品質な綿100%の生地を使用しているため「バンテージは装着のしやすさより着用感で選びたい」という方におすすめ。
フィンガーループとマジックテープで巻きやすい作りになっており、初心者でも安心です。
国産の綿100%商品のなかではコスパも良いため、品質にこだわりたい方はぜひ選んでみて下さい。
キックボクシングのバンテージは、自分に合った巻き方で
バンテージの巻き方は、自分のレベルや拳の大きさに合わせて工夫していきましょう。
おもに「たわりの厚さ」と「巻く回数」により、拳を保護できる強度が変わります。
もちろん選ぶバンテージも関係するため、ぜひ自分にあったバンテージを、自分にあった巻き方で使っていきましょう。
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